新規開講科目「ビジュアル・アーツ基礎」レポート
VA基礎(ビジュアル・アーツ基礎)とは2018年度から新しく始まった授業です。
日本画、立体造形、映像、テキスタイル、平面デザインの5つの授業を、5クラスに分かれて3週ずつローテーションして行うという仕組みの授業です。
イギリスの美術大学で行われているファンデーションコースをイメージして考案されたこの授業。
1年生のときに様々な素材に触れることで
あ、これが自分に合うな、この方向に行ってみたいなと、
自分の制作の方向性を考えられたり、というメリットがあります。
では、5つの授業をそれぞれ見てみましょう!
『日本画』 藤崎いづみ先生
岩絵具で描いて、ちぎったり、スパッタリング(絵の具を意図的に飛び散らせる)をしたりなどして
「宇宙・自然」をテーマにして描いてみました。
『立体造形』 田中敬一先生
立体造形(ペーパースカラプチュア)を3次元空間に立体物を造形する芸術様式としてとらえ、
光との関わりの中で3次元の造形に関する認識と観察力を深め、
立体造形の基礎的な構成力や造形感覚、スキルを習得できるようにするのがこのタームの目的です。
写真は講評会の様子です。一人ひとり、説明していきます。幻想的ですね!
『映像』 村上なほ先生
「ムービーを撮影するために知っておくべき技術と作法の基本」を、16mmフィルムカメラを使って学んでいきます。
コマ撮りの実習を通して、レンズの仕組み、映像と光の関係、露光の原理~を学べます。
楽しかったという感想が多かったです!
実際に学生が被写体になって、撮ってみたりするのですね!楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
『テキスタイル』 藤田茂先生
「テキスタイル・パターン」とは、服やインテリア製品、小物などに使われる布に付けられる「柄・文様」のことで、テキスタイルデザインの大切な要素のひとつである。この授業では、「シームレスパターン」という作成法を中心に、配色、描画技術などの基礎を習得します。
手書きで無限に繰り返せるパターンを考えながら作ります。
鉛筆、ペンで書いたものをコピーして、繰り返しの元になるひとマスだけを、ポスターカラーで色付けします。
パズルのように頭を使いますね!
完成作品はこんな感じ!
とっても素敵ですね! こんなテーブルクロスやワンピースがあったら使いたいですね。
『平面デザイン』 向坂先生
デザイン作品は自己表現であるアート作品とは異なり、企業や社会、個人など、誰かの悩みをクリエーティブのチアkらで解決するものです。自分が思ったことや作りたい作品を形にするのではなく、第三者からの依頼を形にしていくプロセスを体感します。
具体的にはコラージュ作品を仕上げていきます。課題は「音」を感じる作品を作る、です!
コラージュは感覚で作っていけるから、みなさん楽しそう!
こんな感じでVA基礎は春学期無事に終了いたしました。
3回ずつ先生が変わり、いろんな素材・考え方・作り方に触れて、充実した時間だったのでしょうか。